今年の深夜アニメでは、年上の世代が実年齢そのままに感情移入しやすいキャラクターを、やたらと見かけた。
具体的には、『花咲くいろは』『うさぎドロップ』『まどか☆マギカ』には、三十代四十代の大人が感情移入したくなるような大人が混じっていた。『TIGER & BUNNY』の虎徹にしても、歳を取って所帯を持った人物らしい心境を折々に見せてくれていた。これらに登場した大人達は、「大人を描けない人がいかにも描いたような大人のテンプレ」とはかけ離れていた――理想そのまま親でもなければ、エゴの権化でも倒すべき悪でもない、goodでもbadでもない大人達が、それなりに微妙に描かれていたと思う。
そういえば、駄目な大人の見本市だった『新世紀エヴァンゲリオン』も、世紀を跨いだ新劇場版では大人の描かれ方が違っていた。思春期を引きずったまま加齢した、駄目な父の鑑・碇ゲンドウにすら親らしさの兆しがみられ、葛城ミサトも90年代に比べて大人びて描かれていた。あんなに駄目な大人の見本市だったエヴァなのに…。
また、現在放送中の『Fate/Zero』のキャラクターの一部も、年長世代の感情移入に適しているように見えるし、その最たるものが、雁夜のおじさんだろう。尤も、『Fate/Zero』の場合、登場する大人達のうちどれぐらいの割合が「いわゆる駄目な大人」で、将来に禍根を残すような人物なのかは、推して知るべしだが。
数年前、私は「壮年オタク向けコンテンツが減って困るかも」となどと心配していた。けれども最近の界隈を見る限り、どうやら杞憂に過ぎなかったらしい――壮年世代がストレートに感情移入ができるアングルを備えた作品が現れて、そういう作品もちゃんとヒットしている
具体的には、『花咲くいろは』『うさぎドロップ』『まどか☆マギカ』には、三十代四十代の大人が感情移入したくなるような大人が混じっていた。『TIGER & BUNNY』の虎徹にしても、歳を取って所帯を持った人物らしい心境を折々に見せてくれていた。これらに登場した大人達は、「大人を描けない人がいかにも描いたような大人のテンプレ」とはかけ離れていた――理想そのまま親でもなければ、エゴの権化でも倒すべき悪でもない、goodでもbadでもない大人達が、それなりに微妙に描かれていたと思う。
そういえば、駄目な大人の見本市だった『新世紀エヴァンゲリオン』も、世紀を跨いだ新劇場版では大人の描かれ方が違っていた。思春期を引きずったまま加齢した、駄目な父の鑑・碇ゲンドウにすら親らしさの兆しがみられ、葛城ミサトも90年代に比べて大人びて描かれていた。あんなに駄目な大人の見本市だったエヴァなのに…。
また、現在放送中の『Fate/Zero』のキャラクターの一部も、年長世代の感情移入に適しているように見えるし、その最たるものが、雁夜のおじさんだろう。尤も、『Fate/Zero』の場合、登場する大人達のうちどれぐらいの割合が「いわゆる駄目な大人」で、将来に禍根を残すような人物なのかは、推して知るべしだが。
数年前、私は「壮年オタク向けコンテンツが減って困るかも」となどと心配していた。けれども最近の界隈を見る限り、どうやら杞憂に過ぎなかったらしい――壮年世代がストレートに感情移入ができるアングルを備えた作品が現れて、そういう作品もちゃんとヒットしている
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